» 2014 » 7月のブログ記事

矯正歯科ネットを頼りに、ほかのページも覗いたりして、情報を集めています。矯正って子供の頃にするものだと思ってたけど、いまは大人の人が自分の意思で始める例が多いそうで、それも驚きました。

歯列矯正をしてきれいになった、顔立ちが垢抜けた、頭痛や肩こりがなくなったなど、いろいろいい話が載っていますが、中には失敗例もあるみたいで、完了したのにまた動いて元に戻ってしまった、という人もいました。

また、40代の女性ですが、美人になると思ってやったらほうれい線が目立って、かえって老けてしまったという例も。結婚式で美しく笑って写真を撮るために矯正するのに、そうなってしまっては……。ちょっと怖くなりました。

あと、彼にも、矯正をしようと思う、と話しました。びっくりしていたけど、「ゆかりんがそうすると言うのなら」と納得してくれました。お母様のことも、すこし話してくれました。

彼の家は、お宅はあまり大きくありませんでしたが、どうやら由緒正しい家柄らしくて、家系図の巻物も残っているのだとか。お母様はそういう家に嫁いだのに、お爺様の代で没落して、土地や財産など何もかも失ってしまった。それからすごく苦労なさって、それが心の傷になっていて、だから家柄などにとてもこだわられるのだとか。なんだか、ちょっと理解できたような気持ちになりました。

人には「心のよりどころ」というものがあるんですね。じつは最初は、彼のお母様のせいで矯正をやらされる、という気持ちがどこかにあったのですが、いろいろ調べていくうちに、自分自身のためにと考えられるようになって、それも不思議な心の変化でした。来週は、矯正歯科ネットでみつけた歯科にカウンセリングに行ってみます。ブライダル矯正を推奨している歯医者さんなので、いろいろ相談してこようと思います。

 

同僚のマミコとランチしていて、歯列矯正の話をちょっとしました。

あまりにショックでまだ誰にも言ってなかったのですが、マミコは去年結婚していてわたしよりも経験豊富なので、思わず彼のご両親に逢った話なんかも聞いてもらったのです。それによると、やっぱり、なにかちょっとでもわだかまりがあると、結婚して落ち着いて、気心知れた頃にどかんと来るのだそうです。とくに独占欲の強い母親ほど、息子を取られたあとは嫁にあれこれ言ってくるのだとか。

うわぁ……怖い。

大丈夫か、わたし。

でも、いい情報も教えてもらいました。マミコのお姉さんは歯科衛生士で、歯のことについてはけっこううるさいのだけど、それによると、歯列矯正というのは、歯並びだけでなく、噛み合わせも直してくれるから、人によっては、身体の歪みや、肩こり、腰痛なんかも治ることがあるのだそう。

そういえば、マミコのお姉さんには、結婚式で逢ったはず。マミコ自身もお姉さんの影響で、ランチのあと必ず歯を磨いていることを思い出しました。

そしてなんと、いまはブライダル矯正というのをやってくれる歯医者さんもあるそうです。これにはびっくりしました。そしてさらに、とても便利なサイト、『矯正歯科ネット』も教えてもらいました。矯正のことならなんでも詳しく知ることができて、全国の矯正歯科もたくさん紹介されている、専門サイトなのだそうです。

 

きょうは二週間ぶりに歯医者に行きました。

右の八重歯、歯茎との境目のあたりが虫歯になって穴が空いてしまっているのです。仕事があって平日は行けないのでいつも土曜日に行くのですが、先週は彼のご自宅訪問があったので、予約はしてあったけどキャンセルしたのです。

時間はべつに大丈夫だったし行けたけど、そわそわして落ち着かなくて(笑)。

ああ、もう一週間経っちゃったんだなぁ。。。

もしかしたら、彼のお母様に、この治療中の歯もじっくり観察されたのかもしれない。

八重歯って、ちょっと不便なところがあって、大笑いしたあと口を閉じようとすると、乾いてしまって唇が引っかかったりするんですよね。それで自分で歯を舐めたりなくちゃいけなくて、そういうのも印象が悪かったのかも。

治療が終わったあと、歯医者さんに矯正のことをそれとなく聞いてみました。それによると、矯正は矯正専門の矯正歯科という歯医者さんがあって、うちではやってないとの返事。考えているなら、紹介はできる。年齢的には何歳でも大丈夫ということ、虫歯や歯肉炎、顎関節症などがあると、治してからでないとできない、ということも教えてもらいました。

お金かかるんでしょうね、と思わず呟くと、保険が効かないし、どこをどう直すかによって金額も変わる、という答えでした。

結婚式の費用にと思って貯金はしていましたが、もしかしたら、いちばんお金がかかるのは歯列矯正の費用かもしれない。ドレス選んだりとか、式場決めたりとか、そういうことばかり考えてたけど、まさかブライダル準備でいちばんの大仕事が歯列矯正とは……。

結婚が決まって準備でシアワセ絶頂のはずなのに、なんだか深刻になってきました。こういうことがあるから、マリッジ・ブルーにかかったりするのかもしれないなぁと、ちょっと思ったりしました。

 

彼から話を聞いてから、歯並びが気になってしかたありません。

鏡を見るたびに、どんより落ち込んでしまいます。彼から送ってもらった写真を何度も見ているのですが、見れば見るほど気になります。

そういえばわたしは、潜在意識的に劣等感を持っていたのか、写真に写るときはあまり大きな口を開けて笑いません。口を閉じて写るので、こわばった顔になることが多いんですね。でも、何点か撮ったうちのひとつ、オートシャッターに失敗した時か何かで、大笑いしている写真があって。顔が上を向いてるので、よけいにガタガタの歯が下から見えてしまっているんですが、この笑顔がとても楽しそう。シアワセそうに笑っちゃって、まぁ。でも、それが……。

ショックだったのは、歯並びが悪いと育ちが悪い、と判断されてしまう、ということでした。結婚が決まったことをとても喜んでくれている両親の顔が浮かんで、泣きたくなりました。こんなこと、親にとても言えません。わたしの歯並びのせいで、悲しい思いをさせてしまうことになります。

母親に至っては、もしかしたら激怒するかもしれません。たかが歯並びで人間を判断するような家とは結婚しなくていい、なんて言い出すかも。でも、それはそうかもしれない。いまは優しくても、結婚して遠慮がなくなったら、顔を見るたびに歯並びのことを言われるかもしれない。そんなお姑さんとこれから先、ずっとやっていけるのだろうか。だからって、彼との結婚をやめられる?

それは無理。何もやる気が起きず、買ってきたブライダル雑誌をパラパラとめくりました。載っている花嫁の写真は、どれも花のような笑顔です。わたしも、こんな笑顔で笑って写真に写るはずだったのに。

ああ、そうか。歯並びがきれいだから、こんな笑顔になれるんだ。。。ふと、思いました。

歯並びって、今から直せるのかな。明日、歯医者で、矯正のこと聞いてみようかな。

 

ついに彼のご両親とお逢いする日がやってきました。

会社がお休みの土曜日、彼の実家は千葉市内。最寄りの駅まで迎えに来てもらって、2人で歩いてご自宅に行きました。じつは、社内では彼はいいお家のお坊ちゃんという噂がたっていたので、緊張でドキドキです。

「こんなどこの馬の骨かわからない子」とか言われないように(笑)、いつもより念入りに支度して、ふだん着るのよりは上品めなワンピースも新しく買いました。でも心配するほどのことはなく、ものすごい豪邸だったらどうしようと思っていたお家も、わりとふつうの二階建てで、ちょっとほっとしました。

小奇麗で品よく、お庭には花がたくさん咲いていて、ハーブも植えられているような、そんなお宅。和やかに会話が進み、彼のお母様の手料理も美味しくいただきました。いっしょに写真も撮っていただいて、その日は早めに失礼しました。

問題は翌週です。お母様への印象が気になっていたわたしは、週明け、会社の帰りに待ち合わせして、彼を質問攻め。わたし、どうだった? お父様とお母様、なんておっしゃってた? 撮った写真もタブレットで見せてもらいました。楽しそうに笑ってるわたし。けっこう可愛いじゃん。

なんて思ってたら、彼がこんなことを言い出したんです。「親父はものすごく気に入ってたよ。可愛らしい人だ、明るいし、頭も良さそうじゃないか」って。親父は? ということは、お母様は?

彼は言い渋ったのですが、さんざん問い詰めてついに白状させました。

「優しそうなお嬢さん。とてもしっかりしてるわ。ただ……」

「ただ?」

「歯並びがちょっと残念ねぇ。お育ちが……親御さんがちゃんとしてくださらなかったのかしら」と! ガァ~ン!

「いや、僕はとても可愛いと思うよ、ゆかりんの八重歯。年寄りにはわからないんだよ。いいよ、気にしなくて」。フォローを入れる彼。

頭に、「歯並び、お育ち」という言葉がぐるぐるとうずまいています。

どうしよう。