会社で着物部を作りました。着物好きの人たちが集まった会ですが、何をするかといってもこれといってなく、集まってお茶を飲んでは着物のことをあれこれ話しています。それで最近気づいたんですが、着物って合わせる小物によって表情が全然変わるんですね。びっくりしています。そのひとつが半襟。半衿って私はこれまで白しか知らなかったんですが、……というか、半衿というものがあること自体、意識したのは最近なのですが、柄を考えるのがほんとうに楽しいです。

洋服の感覚だと、柄ものに柄ものを合わせるのはよほど高度なセンスがないと難しいですが、着物で柄オン柄というのはわりとあたりまえなんですね。ま、着物の場合、無地のものを探すほうが難しいので、必然的に柄オン柄になるのですが。花柄に格子柄を合わせて様になるのは着物ぐらいでしょうね。色も、同系色で合わせるのではなく、反対色にしたり、明暗に差をつけると、お互いが引き立ってきりっと見える着こなしが可能なことも発見でした。半衿はいちばん安いのでいろいろそろえるとひとつの着物が何通りにも着られます。形も、単に長方形の布なので、極端にいえば自分で布を買ってきて作ることも可能なんです。

こういう色柄がほしい、でも思ったようなのがない、というときには、布地屋さんに行ってみると範囲がグンと広がって楽しいです。だいたい1メートル20センチぐらい買うと4枚ぐらいとれるので、着物好きの人にあげたりしています。ベテランさんは、帯揚げなんかも布を買って好きなのを作っていますね。新し楽しみができて、うれしいです。